ホームページは必要?SNS時代における役割とメリットを解説
InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeなどのSNSが普及し、誰でも気軽に情報を発信できる時代になりました。
その一方で「SNSがあるからホームページはもういらないのでは?」と考える人も増えています。
たしかに、SNSだけで集客や情報発信をしている個人事業主やお店もあります。
しかし、営業活動や採用活動まで見据えると、ホームページにはSNSにはない強みがあります。
この記事では、ホームページの必要性やSNSとの違い、持つべきかどうかの判断材料を、具体的な事例とともにご紹介します。
ホームページが必要とされる主な理由
1. 信頼性を高める「公式の顔」
SNSは便利ですが、誰でも無料で始められる分、公式性には限界があります。
独自ドメインを持ち、情報を整理したホームページは「きちんと事業をしている」という信頼感につながります。
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個人なら → 自己紹介や実績をまとめる場所
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お店なら → 営業時間・メニュー・アクセスを掲載
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企業なら → 会社概要・取引実績・問い合わせ窓口を明示
こうした基本情報が整っているだけで、顧客や取引先の安心感は大きく変わります。
2. 営業や採用の武器になる
ホームページは単なる「情報置き場」ではありません。
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営業活動
名刺交換後、相手は会社名やサービス名を検索します。
実績や事業内容が整理されたホームページがあれば、それ自体が営業資料となり、商談前から信頼を得やすくなります。 -
採用活動
求職者は求人票だけでなく、会社やお店の雰囲気も知りたいもの。
ホームページで代表メッセージや働く人の声を紹介すれば「ここで働きたい」と思ってもらえる確率が上がります。
3. 情報を「整理」して伝えられる
SNSは最新投稿が優先され、情報が流れてしまいます。
ホームページなら、必要な情報を体系的にまとめ、訪問者が迷わず探せるようにできます。
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サービスや料金の案内
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プロフィールや実績紹介
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よくある質問(FAQ)
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お問い合わせフォーム
読者に「この人(会社)は何をしているのか」が一目で伝わることは、SNSでは実現しにくいメリットです。
4. 検索エンジンからの新規流入
SNSはフォロワー中心の発信ですが、ホームページは検索エンジンを通じて新しい人と出会えます。
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「○○市 美容室」
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「△△ 通販」
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「□□ システム開発」
このように探している人は「今まさに利用したい」見込み顧客です。
ホームページがなければ、こうしたチャンスを逃してしまいます。
5. 長期的に積み上がる「資産」になる
SNSはアルゴリズムや流行に左右されますが、ホームページは自分の資産です。
ブログ記事や事例紹介を積み上げれば、検索流入が増えて安定した集客基盤になります。
個人・お店・企業を問わず、広告費に頼らない営業ツールになる点は大きな魅力です。
ホームページが不要な場合
もちろん、ホームページはすべての人に必須とは限りません。
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固定客で成り立っていて、営業の必要がなく、採用も必要ない場合
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短期的な小さなプロジェクトや小規模なイベント
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SNSに特化したモデル(インフルエンサー活動など)
こうしたケースでは、ホームページを作る必要はないでしょう。
どこから新しい顧客を得たいのか、どこで信頼を築きたいのか、今後事業をどうしていきたいのか。
その視点で考えることが重要です。
SNSとホームページの違い
SNSとホームページの違いを表にまとめます。
項目 | SNS | ホームページ |
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発信力 | 拡散力が高い | 自分から広めにくい |
信頼性 | 個人発信に近い | 公式情報として安心感がある |
営業・採用効果 | 限定的 | 強い(事例・求人情報を整理できる) |
検索での発見 | 弱い | 強い(SEO効果) |
長期的な資産性 | 低い | 高い |
SNSとホームページは、役割や得意分野が異なります。
SNSは拡散力やスピード感に優れていますが、信頼性や情報整理という点ではホームページの方が効果的です。
うまく使い分けることで、それぞれの強みを活かした発信が可能になります。
幅広い事例
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飲食店
SNSで新メニューを発信、ホームページで「メニュー・営業時間・アクセス」を案内。検索で見つけた新規客も取り込める。 -
個人事業主(デザイナーや講師など)
SNSで活動の様子を発信し、ホームページで「プロフィール・料金表・実績」を整理。名刺代わりになり信頼獲得につながる。 -
中小企業
営業資料として実績ページを提示し、採用ページで会社の魅力を発信。応募者や取引先からの信頼度が高まる。
費用と運営のリアル
ホームページは一度作れば終わり、というものではありません。
制作費のほかに、ドメインやサーバーの維持費、保守・更新の費用もかかります。
ここでは、一般的なコーポレートサイト(5〜10ページ程度)を想定したおおまかな費用感を紹介します。
内容によって幅があるため、あくまで目安としてご覧ください。
ドメイン代
年間 1,000〜3,000円程度が相場です。
「.com」「.jp」などドメインの種類によって価格が異なり、独自性の高い文字列や特殊なTLD(末尾)がつくと高額になることもあります。
サーバー代
月額1,000円前後(年間12,000円ほど)で、個人事業主や小規模事業者に人気の共有サーバーが利用できます。
より安価なプランもありますが、商用利用やWordPress運用を想定するなら、安定性・セキュリティ面で月1,000円以上が妥当です。
制作費
自分で作れば無料〜数千円程度に抑えられますが、デザインや機能性にこだわる場合は時間と技術が必要です。
外注する場合は、1ページ構成のシンプルな紹介サイトで10万円前後、企業サイトでは30万〜50万円以上が目安です。
撮影や多言語対応、ネットショップ機能などを含めると、100万円以上になるケースもあります。
保守・更新費
ホームページは「作って終わり」ではありません。運営していく中で、以下のような取り組みが求められます。
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最新情報の更新(メニュー変更・営業時間・スタッフ紹介など)
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ブログやお知らせの投稿
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お問い合わせフォームの確認
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セキュリティの維持(CMSやプラグインのアップデートなど)
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アクセス解析による改善(Google Analyticsなど)
とくに企業サイトでは、問い合わせフォームの動作確認や、セキュリティ更新なども怠れません。
古くなった情報や、エラーが出るサイトは、かえって信頼を損なう原因にもなります。
これらを外注する場合は、月額3,000〜10,000円程度が一般的です。
まとめ
ホームページが必要かどうかは、人や事業の形によって異なります。
ですが、「信頼感を伝えたい」「検索で見つけてほしい」「情報を整理して届けたい」
そう思うなら、ホームページは確かな武器になります。
大切なのは、誰に・何を・どう伝えるか。
見せ方だけでなく、目的に沿って設計されたサイトは、営業・採用・集客を同時に支える心強い土台になります。
LILA CLIPでは、伝えたいことや目指す方向を丁寧に伺いながら、ご予算や状況に応じて、最適な形をご提案しています。
ホームページづくりに関するご相談は、いつでもお気軽にご連絡ください。